歌姫

□Trust or not
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アスランは基地に戻ると、すぐに重要人物を監禁している場所へ向かった。


彼らが動けなければ、この国が帝国を抑えることは無理だ。

この国のためにも、ラクスのためにも…。
「彼らだけは、救い出す…」


命に代えても…




アスランは決意し、進んだ。




見張りが居た。

シンとニコルだ。



「お疲れ」




アスランは、声をかけた。

2人が振り返る。



「お疲れ様です」

「何やってんですか?」


「いや…、昼飯は食べたか?」


シンの質問を聞き流し、聞き返す。


「まだなんですよ」

シンは苛立っているようだ。

「次のハイネとディアッカが来ないんです。見かけませんでしたか?」



食堂が使える時間はもうすぐ終わる。
ここで食べ逃すと午後の仕事が辛くなる。


「見てないな…。俺が少しの間代わるから、昼飯食べて来ていいぞ?」


シンは、それまでの投げやりな態度から一転し、笑顔になった。


「いいんですか?」

「でも…アスランの仕事は?」

ニコルが心配する。


「今、一段落したとこだ。急ぎの用は無いし、…昼抜きはキツいだろ?」



そう言うと2人は礼を言って走って行った。





「よし…」


ディアッカ達のサボり癖もたまには役に立つようだ。


アスランは奥へと向かった。






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