妖怪怪奇浪漫
□第一話
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「アキラ〜奴は平気で嘘をつく〜♪」
「気を付けろ!(セリフ)」
レンとユキが管理人への悪口を歌に乗せながら歩く事数十分。
「ユキ、テントは?」
「ないよ。次元大輔リュックサックの中」
「……は?」
レンとユキは、自分達が置かれている状況に初めて気付いた。
レンはリュックサックの名前にツッコミを入れたかったが、あえて突っ込まなかった。
「じゃあ一旦戻るぞ」
レンは元の場所に戻ろうとした。
が、現実は非情であった。
「冷てッ!」
雨が降ってきた。
「なんてお約束な展開なの……」