妖怪怪奇浪漫
□『金』は『生命』なり!
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【校庭】
「フフフ、レンよ、今日こそあんたを倒」
「うるせぇ馬鹿。時間がないんだ。早いトコおっ始めるぞ」
ユキは舌打ちしながら、左手中指にはめてある指輪をかざした。
指輪についている青い石は強く発光し、光の中から女性が現れた。
その女性は、長い黒髪に青い瞳。
ランニングシャツにハーフパンツ、皮のブーツ。腕からはカッターが出ていた。
この女性は、人間ではなく妖怪。最も人間に近い妖怪、『人型妖怪』だ。
そして、この妖怪の種族は『ヒューマンスクアーロ(サメ人間)』。
水による遠距離攻撃やカッターによる近距離戦も得意な、攻撃力の高い妖怪だ。
「アクア! 今日こそ勝つよ!」
ユキは、アクアという少女に向かって、叫ぶように言った。
アクアは、「うん」とだけ言った。