過去捧げ・頂き夢
□空から降ってきたメッセージ。
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「はい、じゃあ授業始めるぞぉ。勝手に教科書の問題やっとけぇ。」
「先生。それでは授業じゃなくて自習です。」
「いや、授業だよヅラ君。」
「違います、それに僕は桂です。」
「はい!ヅラの事はほっといて、集中してやれぇ?」
「あの、嫌がらせですか?というか呼び捨て?」
教室の中で行われているくだらない言い合いには耳を傾けず、
私はずっと窓から空を眺めていた。
蒼い空にプカプカと浮かぶ雲。
…眠たくなってきたなぁ;;
空を見ながらうとうとしていると、
「痛っ……;;」
何かが降ってきて私の頭にこつんっと当たった。
「何これ??」
降ってきたのは折り畳まれた一枚の紙。
飛んできた方を見ると、十四郎がなにか言っている。
それを見ろという事なのだろう。
私はその紙を開いて見た。
空から降ってきたメッセージ。
「今日放課後、甘味処行こうぜ?」
紙の裏に返事を書いて投げ返す。
「もちろん行くよ♪」