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□#5『本音でぶつかり合う』
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「今日は先生、随分とお早いお着きですね」
「ネウロが『5分以内に来なければ、一日かけて全身の筋肉の繊維を1本ずつ引きちぎる』とか脅したんでしょうが!おかげで帰りに叶絵との約束あったのに断らなきゃならなくてさ…」
「さ、先生。そんなことはどうでもいいので…試したいことがあるのだ。そこにおとなしく横になってもらおう」
「う…なにその唐突な展開…え…ちょ、ちょっと待っ…!」
「まぁそう警戒するな。この間のバレンタインで使った魔界の泥が余ったのでな。貴様の豆腐頭に注入してみようと思うのだが、かまわんだろ?」
「ろ、ろくでもねぇぇぇぇ!かまうよ!とんでもないよ!…え…その注射器…ま、待って…!おねが…!」
「我慢しろ。なに、脳の構造が少しばかり変わるだけだ。簡単なことだろうが」
「我慢できるわけないでしょうがぁぁぁ!あーもう!あんたの下らない余興にいちいち付き合ってたら体がいくつあってもたりな…あ。嘘です。今の冗談だから…だからわざわざ特大注射器に移し替えるのやめて下さい」
「いいじゃないですか先生。細かろうが太かろうが大して変わりませんよ。むしろ、太い方が一気に注入できてすぐ終わりますし。では、いっきまーす★」
「すんごい笑顔だし!逆に怖いからやめてよちょっと!」
「…と、思ったが、貴様にコレを使ったところで、せいぜいハリケーン並の食欲がカトリーナ並に強化される程度だろうからな。それに…貴様はこんなものを使わずとも十分有益だ。その貧相な成りも…まぁ、見慣れればそう悪くない。つまるところ、どうやら我が輩は貴様のありのままを気…」
「き、気持ち悪い…!どうしたのネウロ…急にそんな優しい言葉…なんだかんだで今日はまだDVくらってないし…」
「…仕方のない奴め。そんなに魔界の泥が欲しいのか。そら、好きなだけくれてやるぞ。特別に濃度を3倍まで上げてやった特製だ」
「誰も欲しいなんて言ってないからっ…!ちょっと…その泥…なんかさっきより色が随分毒々しい…」
「良い色と言え。さて、いい加減腹をくくれ、ヤコ。少々痛みを伴うだろうが…その痛みもすぐ良くなるだろうよ」
「良くなるわけあるかぁぁぁぁぁ!!助けて!笹塚さん!吾代さん!あかねちゃぁぁぁん!………ぎゃぁぁぁ…ぬふぁーん!」
「フハハハ。貴様の負けだ、ヤコ」