REBORN!

□出会いは公園で
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いつもは通らない公園


でも今日は何故だか寄りたくなって足を進める



何かあるわけでもない


でも何かあるような気がした





「ん?」



公園の中に入ろうとした瞬間、足に軽い衝撃がして視線を落とす



「………子供?」




俺の足元でランボくらいの女の子が尻餅をついている


大きな目と漆黒の髪が印象的でとても可愛らしかった





『……………腹黒そう』







………………はぁ!!!????


ちょ、待てよ!!


何で初対面の、しかも子供に『腹黒』なんて言われなきゃならないんだよ!



逃げようとするクソチビの首根っこを掴んでこっちを向かせる




「ぶつかったら”ごめんなさい”、だろ?」



ご希望通りの『腹黒い』笑顔を浮かべて



怯えると思っていた

だが予想に反して俺を真っ直ぐに睨むと



『だいっきらい!』



と言われた



……地味に傷つく


同時に頭に来る

謂れの無い暴言だ



俺の手が緩んだ隙をついて女の子は公園の中に逃げていく



途中で振り返るから謝る気になったのかと思えば



『べーっだ!!』




…………久々に躾の必要な奴が現れたな


小さくなっていく後姿に俺は口角を持ち上げる



「……絶対に手玉に取ってやる」



まずは計画を練らなくちゃな、と考えながら俺も歩き出す



-------楽しくなりそうだ




「俺に楯突いたこと」




後悔させてやる







(なんだツナ、やけに機嫌がいいじゃねぇか)
(ちょっとね、楽しくなりそうなんだ)
(……ほどほどにな)
(約束はできないね)


 

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