恋華

□homesick
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こういうのをホームシックって言うのだろうか。

中庭の噴水の縁に腰掛けながら、ユーリはぼんやりしていた。

魔笛をなんとか手に入れて、これで家に帰れる!…と思った自分は甘かった…としかいいようがなかった。


『魔王として暮らすんだよ』


……だよな、俺王サマだし……


『お前はこの世界に属する者だ。魂の場所からは逃げられない』


………逃げたいわけじゃないんだよ…ヴォルフラム……


『それくらいの覚悟もなかったのか?』



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