NARUTOの話
□電話番
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「な?頼むってばよサスケ!この通り!」
「ふざけるな。オレは忙しいんだ。なんでオレがお前の代わりに電話当番なんて。」
「そこをなんとか!お前しか頼めないんだって!」
「サクラに頼めばいいだろう。」
「サクラちゃんには、こないだ代わってもらったばっかりだから。」
「死ね。」
結局押し切られたオレは、ナルトの代わりに貴重な昼の休憩時間を電話に捧げるはめになった。
そして(本当に信じられないことに)オレが電話当番になった時に限って電話してくるこの男。
「はい、こちらKNH。」
「サスケか。オレだ。」
「なんの用だクソ兄貴。」
「お前弁当を忘れて行っただろう。」
「だからどうした。」
「母さんが悲しんでいる。オレが食べてもいいか。」
「勝手にしろ。」
そしてこのオカマ。
「はい、こちらKNH。」
「サスケくん、ワタシよ。」
「またアンタか。返事はこちらからすると言っているだろう。」
「サスケくん。物事には時機というものがあるのよ。」
「アンタの説教なんて訊きたくない。切るぞ。」
そして学生時代の知り合い(花屋の娘)。
「サスケく〜ん!デコデコサクラなんかほっといて〜今度アタシと一緒に花火大会行かな〜い?」
「空で弾けようが地面に生えてようが、花には興味ない。」
「やん。サスケくんたら詩人〜。」
「私用で会社に電話をかけるな。切るぞ。」
こんなんだから、オレは電話当番が嫌いだ。勿論本当に仕事に関係するものも多いから、無視する訳にもいかない。
「はい、こちらKNH。」
「お、サスケか?ちょっと今朝方道で迷ってたおばあさんを送ってったら、お礼にってなかなか離してくれなくてな〜。」
「言い訳はいい。午後の会議には間に合うんだろうな。」
「あ、そのことでちょっと頼みがあるんだが。」
「断る。」
「間に合いそうにないから、適当に誤魔化しいてくれ。じゃ。」 ぶつ。つーつー。
「……」
オレの仕事は、こんなことじゃない。
「サスケ!サンキューだってばよ!」
「ナルト。」
「なんだってばよ。」
「二度とオレに電話当番を回すな。」
fin.
その後事態が改善されないために、サスケはオカマの会社に移りますが、そのうちそのオカマの会社を乗っ取って自分の会社にしてしまい、一流の営業マンに……なるかもね?