NARUTOの話

□アルコールチェッカー
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午前0時36分。
その日、既に布団に入っていたヤマトは、突然鳴り響いたサンバに飛び起きるはめになった。

「またカカシ先輩の悪戯だな……」

と、ヤマトは呟いて、けたたましく踊る携帯を手に取った。

「カカシ先輩、今何時だと思ってるんですか。」

しかし返事がない。わいわいと複数の声が聞こえるので居酒屋だろうとヤマトは見当を付ける。

「先輩?」

もう一度呼びかける。てっきり泥酔してろれつの回らない声が聞こえてくるだろうと考えていたのだが、応えてきたのは意外と明晰な声だった。

『ヤマトか?』

「アスマ先輩ですか?カカシ先輩の携帯使って何してるんです?」

と言いつつも、ヤマトはだいたい用件に想像がついていた。

通話を終え、適当に服を着て車に乗り込みながら、ヤマトは呟いた。

「全く。僕はタクシーじゃないんですがね。」



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