NARUTOの話

□ある夏の日。
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カレンダーを見て、ふと気がついた。


「ヤマト。お前誕生日いつだった?」


数瞬ポカンと口を空けてオレを見たヤマトは、再び本(寺の建て方が載っているらしい)に視線を落として言った。


「とっくに過ぎてますよ。」

「や、悪い悪い。すっかり忘れてた。」

「でしょうね。先輩はそういう人ですから。」


オレは心の中で舌打ちした。確かに忘れたオレも悪いが、一言言ってくれれば良かったのに。


「おい。」

「なんです。」

「何か欲しいモノは無いか?」

「今更プレゼントですか?」


別にいいですよ……と言う。ここ数日続いた不機嫌が、ここに来て最高潮に達しているらしい。

どうにかしないとな、とオレは思った。


「ちょっと買い物行ってくる。」


寝転がっていたベッドを抜け出し、床に胡座をかくヤマトの前を通り過ぎて玄関に向かう。


「ゲーセンの景品とか、僕は要りませんからね。」

「……。」


オレは、そこまでケチじゃない。何だよゲーセンって。



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もしも頭に続きが浮かんだら付け足します。
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