龍が如くの話
□真島の兄さん/姉さん。
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柏木さんに冷麺買いにパシられた道中の若桐生ちゃん(20手前)を発見してテンション上がっちゃってチョッカイかける真島の兄さん(姉さん)(25手前。4歳差らしいね)。
「桐生ちゃーん、あーそびーましょー!」
「ま、真島の兄さん(姉さん)!?」
繁華街の真ん中でお誘い受けて咄嗟に人気の無い路地裏に駆け込む若桐生ちゃん。
兄さん(姉さん)の振り回すドスをひたすら若桐生ちゃんは避ける。時々薄皮一枚かすったり。時間が過ぎてくると若桐生ちゃん段々ピンチに。
あんまり遅いもんで柏木さんが捜しにきて発見。怒髪天で止める柏木さん。
「いい加減にしろ真島!ふざけるな!」
「……なんや、えーとこやったのに。」
「貴様っ!桐生を殺す気だったのか!」
「え。」
片目をぱちくりさせて若桐生ちゃんを見ると、息切らせて服とかもうボロボロ。「あちゃー。」と呻いて若桐生ちゃんの両肩をポンポン。
「すまんかったなぁ桐生ちゃん。会えてあんまり嬉しかったもんやからついやってまったわぁ。よう生きとった。偉い偉い。」
「は、はぁ……。」
「真島!」
「柏木もアリガトなぁ。」
ひしっと抱き締め。メッチャ嫌がる柏木さんだが兄さん(姉さん)は気にしない。
「ホンマにアリガトさん。柏木が止めてくれへんかったらワシ桐生ちゃん殺しとったわ。」
足の甲を狙った柏木さんの踏みつけをサラッと避けて離れる兄さん(姉さん)。
「ほなまたなーお二人さん。桐生ちゃん、はよーつよーなってなぁー。」
去っていく真島の姿に舌打ちする柏木さんは若桐生ちゃんに「次から反撃しろ」と言う。
「でもそれは、柏木の兄さん……。」
「いい。オレが許す。殺す気でやれ。」
むしろ殺れ。と、柏木は相当ご立腹なご様子。姉さんの場合は「アレを女と思うな。」という台詞が加わりますヽ(´∇`)ノ。
対して、避けるので精一杯です。と溜め息つく若桐生ちゃんでした。(チャンチャン☆)
その頃、ドスを懐に収め、金属バットをカラカラ言わせながら神室町を闊歩する真島の兄さん(姉さん)はご機嫌なご様子。
「桐生ちゃんは、コレからつよーなるんやから、まだ殺ったらアカン。アカンねん。先が楽しみやわー待ちきれんわー……ひひっ。」
と、殺意の残り火でその辺のチンピラを焼き付くすのでした。
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