NARUTOの話

□奈良シカマル(28)
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「ところでナルト。なんで俺をデスクワークから外した?」

あぁ〜これから独りで書類やんなきゃなぁ〜と嘆くナルトにシカマルは声をかけた。

「しかも上忍師。俺よりガキの扱い巧いやつ山ほどいるだろ」

その言葉にナルトは愕然とした。

「お前分かんねーの?」
「だから訊いてるんじゃねーか」

ナルトはシカマルを睨んだ。

「な、なんだよ」
「ほんっとーに分かんねぇの?」
「…おう」

ナルトは大袈裟に溜め息をついた。

「シカマル」
「なんだよ」
「お前何歳?」
「あ?…二十八」
「今日はアカデミーの卒業式だってばよ」
「それが?」
「十三年前、何があった?」

あの時の事は忘れもしない。自分の師が戦死した時。雨の中、動かない師の横で、力無い自分に涙した時。

「…アスマ先生が死んだ」
「…お前、脳みそ死んでない?」
「(ムカッ)」
「シカマル…」
「分かんねぇんだって」

ナルトは完全に呆れた様子で、答えを口にした。

「アスマ先生と紅先生の子供」
「!!」

師の墓碑前に佇む彼(か)の女(ひと)に誓った言葉。

―今度はオレがその子を守る師ですから…―

「分かったか?」
「ああ…解った」
「じゃ、頑張れよ。シカマル」

ナルトはヒラヒラと手を振り、シカマルは火影に一礼して扉へ向かった。
扉に半分身体をくぐらせたところで彼は足を留めた。

「ナルト」
「なんだってばよ」
「…サンキューな」
「おう」

彼は火影室を後にした。

おまけ

アイツか…
生前の師をそのまま幼くしたような後ろ姿。堅そうな黒髪に、この年代にしてはがっちりした体格。
ひどく、懐かしい姿だった。
名前は…確か“猿飛アスマ”…じゃねぇ!!でも近いような気がする。つーか書類あったよな!って…
「火影室に置いてきた…」
ピーンポーンパーンポーン…上忍師奈良シカマル様、書類をお忘れです。至急火影室までお戻り下さい…
アカデミーは笑いの渦になってしまった。
「上忍師のくせに書類忘れんのかよ〜」
「アタシ奈良シカマル先生には担当してほしくなーい」
は…恥ず!!ナルトのヤロウ…!!

「ナルトー!!」
シカマルは扉を吹き飛ばす勢いで火影室に入ってきた。
「テメーなんつー…!!」
「忘れる方が悪いんだってばよ。いいじゃん、親しみやすい先生だと思ってもらえるから。安心しろって」
「そういう問題じゃねええぇぇぇ!!」
その叫び声は木ノ葉の里に響き渡ったという。
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