龍が如くの話

□アダムとイヴ
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西田を連れて飲み歩く真島の姉さん。
適当にチンピラをのしながら歩いていたらホテル街北のホストクラブ『アダム』の看板を見かける。

「ん?」
「んんん〜?」
「この『カズマ』チャンて桐生チャンそっくりやないか!行くで西田付いてこいや!」
「親父〜勘弁してくださいぃ……。」

哀れ西田は生まれて初めてホストクラブに入りましたとさ(*´∇`*)。

「いらっしゃ「カズマチャンおる?」……は、はい。こちらへどうぞ。」

ありえねえ客が来たもんでボーイさんもたじたじ。席まで歩くのだけでも店中の注目の的だね。
店長から新規飛び入りでヤバそうな客が来たよガンバ言われ(笑)桐生チャンレッツゴー。
件の客の姿が見えた瞬間桐生チャン顔ひきつらせればいい。どっから嗅ぎ付けたんだ……。

「失礼します。カズマです。」
「おおお!ホンマそっくりやな!真島や。よろしゅうな。」

なんだバレてないのかと一安心桐生チャン。

「よろしくお願いします。真島、さん。」

うっかり「〜の姉さん」と付けそうになって一瞬焦っちゃったりして。

「コイツは西田や。気にせんといて。」
「そうですか。お飲み物は何にしますか。」

メニュー差し出す桐生チャン。

「おい西田!今夜はワシの奢りや!好きなもん頼めや。」
「はいぃ……じゃあコレで。」
「はぁ〜しけとんなぁ。男ならシャンパン・ゴールドとか頼めや。」
「では、真島さんは何にされますか。冷えてますよ、ゴールド。」
「ひひ……アカンでカズマチャン……まだ夜は長いでぇ。」

シャンパン・ゴールド(30万)よりは安い酒を指定する姉さんとか。食べ物はフルーツ盛り(5千)かな。
そして姉さんの煙草に火を点ける桐生チャン。見たいわ(*´∇`*)。

「真島さんは「アカンやっぱ痒い。」え?」
「敬語やめてや。タメでええ。あと真島の姉さんて呼んでくれや。」
「……お客様にそのような。」
「頼むわ。」

まぁ、はっきり言ってその方が楽だし。

「……しょうがねえな。」
「お!ええ感じや!おおきになぁカズマチャ〜ン。」



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