詩集Utopian

□綺麗な音と声
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たぶん衝動的な感情みたいだ
誰も深層心理では暗い
根を張っていて
俺にとって優しくしても
困るだけなのに
交差点の音と電車の音
あの雑音よりざわめく
身体が勝手に動き始めた

これは正夢?
ずっと前から描いていた
彼女は覚えていないはず
それが悲しい事実だったのか
もう過ぎてしまった過去は
泡のようにあやふやで
ゼロからはじまる彼女の
出逢い、歌、思い出
そして
カワイイケンカを
俺はもしかしたら滑稽で
ただ振り回すだけの相手
でも特別な存在に

きっと言葉にしなくても
複雑に絡まって身動きできない
苦しくて
俺にどんな音が流れてるんだ
無音の空間の中で
楽園のような歌声が流れおちてくる

飛び跳ねる遊びまわる音
なのに歌う本人は
とても俺と似ていて違う

なのに何故か?
つい楽しくなるんだよ
歌うのが彼女だからだ

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