詩集Utopian

□心臓がとまっても
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樹林の下で 何度も あの切なさと涙
永遠に戻ってこない そう気づいた

わたしは強くありたくて わざと
口調も格好もかえてみたのに

何千の歴史の重みがとてつもなくて
挫けそうになって
押し殺していたものがあるのなら

わたしの弱さでしょう

人間は孤独にとり憑かれて
疲れはて 枯れていく
もし恋情で水のように潤してくれるのなら

あなたを胸の中で慕います
そしてどうか幸せでいてください

何年か後に 再会のとき 空気と景色
二人に取り巻くすべてが 形を変える

わたしは救いたい命があって 再び
悲しい感情が溢れてしまいそう

なにか不幸が私にふり落ちてきたら
今を想いだして
来世でお逢いましょう
でも終われない 未練

この長い長い歴史の中で
生きた証を探すまで

樹林の下で いつか  あなたや皆に

わたしがわたしでいられるように

絡まった鎖を解いていく

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