*SHORT STORY*
□詩
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男達が立ち去った後
葉はアンナに言った。
『……アンナ、本当にやるんか???』
「もちろん。タダで夕飯食べれるなんて最高じゃない。それに私、音楽嫌いじゃないし。私がいなくても、ちゃんと修行するのよ」
『うぃ〜…』
───放課後
「じゃあね、葉。帰ったらちゃんと修行すんのよ。」
そういうとアンナは
そそくさと教室から出ていった
『いや〜、まさかアンナさんがバンドのボーカルやるなんて驚きだよね』
その様子を見ていた
まん太がそう言ってきた
『あぁ、オイラもビックリしてるんよ。』
『アンナさんが、いないから。葉君修行サボり放題だね。』
『いや。実は民宿【炎】にとりついてる霊がさ、その監視役というか…』
『あぁ、サボったらアンナさんの耳に入るって訳か。大変だなぁ、葉君も…………』
まん太は塾があるらしいから帰りは葉一人で帰った。
久しぶりに一人で帰る家はどこか寂しかった
『さぁ、修行でもすっかそういやアンナ、いつ帰ってくんだろ』
葉は時計を気にしながら修行を始めた