テニスの王子様
□風邪
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熱にうなされ、体が熱る。
目を開けばいつもの天井
変わらない部屋
でも違うのは
あなたがいる事
「気が付いたか?」
「手塚君…?」
「あぁ…だいぶうなされていた。こんなお前を見るのは辛いな…」
「手塚君…一緒にいたらうつっちゃうよ?」
「お前が治るなら、それでも構わない…」
汗にぬれた私の髪を撫で
額にキスを落とす
つめたい唇に心地好さを感じながら、私は目を瞑った。
「お前が眠るまで俺が隣にいよう…悪い夢にうなされても、俺が守れるように……」
「……ありがとう//」
スゥ…と寝息をたてるお前を見ていると、
愛しさがこみあげてくる
「すまん…俺には苦しんでいるお前をただ見ているしかできない…」
小さな唇に俺はキスをおとした。
夢見心地な彼女を見ながら
俺も夢に出れるだろうかと
寄り添うように目を閉じた
end