電王部屋

□コールド・パニック
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良太郎・キン「「風邪?」」

デンライナーに戻って来たキンタロスと良太郎は、素っ頓狂な声を上げた。

ウラ「うん。先輩が攻撃を受けた後体調が著しくなかった所を見ると、あの時食らった攻撃の効能だと思うんだけどね。」
良太郎「何で今まで気付かなかったんだろ・・・」

落ち込んだ良太郎をウラタロスが慰める。

ウラ「良太郎の性じゃないよ。先輩が隠してた事だしさ。」
良太郎「でも・・・」
ウラ「それにほら!先輩元々赤いでしょ!隠し通すには最適だったみたいでさ!」
キン「それ、フォローになっとるか?」

ウラタロスの言葉にキンタロスが突っ込む。

キン「それで?モモの字は?」
ウラ「部屋でリュウタが面倒みてるよ。」
良太郎「リュウタロスが?」
ウラ「うん。先輩が自分を子育てしてくれた事を覚えてるからね。お父さんの面倒は僕が見るって言ってさ。」
良太郎「へぇ・・・」

話を変えようと、キンタロスはウラタロスに声をかける。

キン「ほんで?どないしたらエエんや?」
ウラ「先輩に攻撃したイマジンを倒すしかないね。」
良太郎「でも、何で僕は平気なんだろ・・・」
ナオミ「イマジンにしか効かない風邪だからじゃないですか?」

良太郎の疑問にナオミが答える。

良太郎「そんな風邪あるのかな?」
ウラ「可能性は無くは無いよ。イマジンは抵抗力がないのかもしれないし。」
キン「俺も以前、夏風邪ひいた事あったしな。」

キンタロスが例を挙げた事で良太郎は納得した。

良太郎「じゃあ、そのイマジンを探そう。姿は僕が覚えてるから。」
ウラ「それはありがたいね。どうしようかと思ってたんだ。」

だが、町中どこを探しても、そのイマジンは見つからなかった。
いらつき気味のキンタロスが叫ぶ。

キン「全く!一体どこにおるんや!」

食堂車にいた全員が考え込む。するとナオミが叫んだ。

ナオミ「あー!ひょっとしたらあそこかもしれませんよ!」
ウラ「どこ!?」
ナオミ「ターミナルです!」
全員「ああ・・・」

今までターミナルに来なかった敵はいない。
そう前回モモタロスが言ったばかりなので、ナオミの言葉に全員が納得した。

ウラ「じゃあ行ってみようよ。」
キン「せやな。」

オーナーにチャーハン勝負の話を持ちかけると、あっさりとターミナルへ向かって走り出した。
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