ONEPIECE部屋

□二人の剣士
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しばらくして・・・サンジは落ち着き、ウソップとチョッパーに向かって叫んだ!

サンジ「チョッパー!ウソップ!ルフィ達探しに行くぞ!」
ウソップ「ん?何でだよいきなり?」

ウソップが不機嫌そうに言い返した。

サンジ「さっき・・・海軍の船を見た。」
チョッパー「え・・・ええええええー!」
ウソップ「何でその時言わなかったんだよ!」

チョッパーが大げさに驚き(当たり前だが)、ウソップが思いっきり文句を言う。
サンジは反論した。

サンジ「仕方ねーだろ!あん時別の事考えてたんだからよ!」
ウソップ「それでも言うのが筋ってモンだろ!」
サンジ「やかましい!行くぞ!」
ウソップ「え?あ、オウ!」

慌ててウソップとチョッパーは飛び出して行ったサンジの後を追いかけた。

サンジ「くそぉ!あん時、ルフィ達を呼びに行っておけば・・・無事でいてください!ナミさん!ロビンちゃん!」
ウソップ・チョッパー「「いやそっちかよ。」」

ウソップとチョッパーのツッコミが綺麗にハモった。
一方その頃―――海軍の船内・・・本を読んでいるツルギ。
すると海兵が話しかけてきた。ルフィの船を見つけた海兵だ。

海兵1「あの・・・ツルギ大佐・・・」
ツルギ「ん?何だ?」
海兵1「本当によろしかったんですか?あの船・・・」
ツルギ「船?・・・あ、ああ、あの麦わら海賊団の船か。」
海兵1『もしかして忘れてた?』

ツルギが思い出したかのように言ったので、そう思ってしまった海兵だったが、口には出せなかった。

海兵1「は、はい。大佐が処罰できないのならば、せめて本部に護送をと思いまして・・・」
ツルギ「いや、送らなくていいだろ。放っとけって。」
海兵1「で、ですが!我々が掲げるのは『絶対正義』!放っておいたらそれに背いてしまいます!」

どこか海軍大佐としてヤル気が無いツルギに反論する海兵。
すると、しばらく考え込んだツルギがありえない事を口走った。

ツルギ「海軍って、そんな面倒なモン掲げてんのか?」
海兵1「・・・は!?」

いきなりありえない質問を上司に言われ、呆気にとられる海兵。
だが、すぐに我に返り、突っ込んだ。

海兵1「当たり前です!貴方一体何考えてんですか!」
ツルギ「何も。っつーか俺、元々海軍大佐になる気はさらさら無かったし。」
海兵1「へ?」

ツルギは海軍大佐になったいきさつを話し出した。

ツルギ「俺は生まれ故郷じゃ結構名の知れた剣士だったんだがな、ある嵐の日、俺の親友がふっ飛ばされちまって、探そうと思った時、俺の島に立ち寄った海軍の船に乗せてもらうことにしたんだよ。ボディーガードの条件付でな。そんでしばらくした時だったな、ある雑用の海兵が上司や海兵にいじめられてて、そんでムカついて・・・ドカッと・・・」
海兵1「ドカッとって・・・?」
ツルギ「そこにいた海兵と中尉と大佐をのした。」
海兵1「・・・よく無事にいられましたねぇ・・・」
ツルギ「いや、それが海軍本部につげ口されて、降りなきゃいけねぇかなーって思ってたら、腕を買われて、気がつきゃ海軍大佐。」

いきさつを聞いた海兵は、ふと思い立った疑問を口にした。

海兵1「はぁ・・・まぁいきさつは解りましたけど・・・じゃあ何でそのまま船に乗ってるんですか?」
ツルギ「親友見つけるための足代わり。」
海兵1『言い切ったー!』

硬直する海兵。ツルギは明るく言った。

ツルギ「心配すんな。親友見つけたら海軍辞めるから。」

余計に硬直した海兵であった。

海兵1『・・・絶対に仲間には言えないな・・・』

そう思わずにはいられない海兵でありました。
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