ONEPIECE部屋

□二人の剣士
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ツルギ「どうした?」

硬直した海兵に心配そうに声を掛けるツルギ。
海兵は慌てて言った。

海兵1「え?あ!いや何でもありませんっ!」
ツルギ「そうか。ならいいが・・・」

すると海軍少佐が飛び込んできた。

少佐「ツルギ大佐!小船の準備、完了しました!」
ツルギ「おう。ご苦労。」
海兵1「ハッ!」

少佐はそう言うとさっさと飛び出して言った。
ツルギは立ち上がると、着替え始めた。
それを見て思わず海兵が質問する。

海兵1「あの・・・何でそのままの服で行かないんですか?」
ツルギ「ん?」

ツルギは普段着に着替え終わると言った。

ツルギ「んなもん、自由に動けなくなるからに決まってんだろ?」
海兵1「あ・・・なるほど・・・でも・・・」
ツルギ「?でも?」

海兵はツルギの服装をまじまじと見ていた。
ツルギの身なりは、黒のズボンに白のティーシャツ。腰に三つの刀、そして・・・右耳に三つのイヤリング。

海兵1『完璧にロロノア・ゾロに似てるのは気のせいか!?』
ツルギ「なんだよ?」
海兵1「い、いえ別に!ただ、何で刀三本なのかなぁと!もしかして、ロロノア・ゾロと同じ三刀流なんですか?」
ツルギ「いや、二刀流。」

さらっと言ったツルギの一言にホッとする海兵。
だが当然、疑問も出てくる。

海兵1「あの、じゃあ何で刀三本持ってるんですか?」
ツルギ「ああ、それはこの三つの内の一本が『能力者対抗用』だからな。」
海兵1「能力者対抗用?」
ツルギ「島にいた友達が刀鍛冶でね。海へ出るとき持ってけっつったシロモンなんだよ。」
海兵1「そうなんですか・・・」
ツルギ「んじゃ、俺は行くから。」

ツルギはそう言うと、海兵と共に部屋を出て、小船の所へ向かった。
少佐が言ってくる。

少佐「あのツルギ大佐。本当にお供は無くていいんですか?」
ツルギ「ああ。お前等は勝手に見回りをしていろ。」
少佐「ハッ!」
ツルギ「ただし、海賊を見つけたら、ピースメインかモーガニアかちゃんと確認してからしょっ引けよ!」
少佐「ハッ!」
海兵1『ぴーすめいん?もーがにあ?』

先ほどツルギと一緒にいた海兵は新人だったので、全く知らなかった。
ツルギは小船で島へ向かった。
ツルギがいなくなった後、中尉が言った。

中尉「よし、我々も行くぞ。小船の準備!」
海兵全員「ハッ!」

海兵が準備にかかる。すると新人の海兵が仲間に聞いた。

海兵1「なぁ・・・」
すると新人の海兵が仲間に聞いた。
海兵2「ん?どうした?リアク。」

どうやらその新人の海兵の名はリアクと言うらしい。

リアク「ピースメインとモーガニアって何だ?」
海兵2「ああ、海賊の区別だよ。何でもツルギ大佐が以前読んだ本に、『無法に略奪する海賊』がモーガニアで、『モーガニアをカモに冒険を続ける海賊』が、ピースメインって書かれてたらしいぜ。」
リアク「例えて言うなら?」
海兵2「そうだな・・・道化のバギーや魚人海賊団はモーガニア。赤髪のシャンクスやポートガス・D・エースはピースメイン。って所かな?」
リアク「ふぅん・・・」

するとリアクは思い出したかのように言った。

リアク「あ!そうだ!」
海兵2「どうしたんだ?」
リアク「あの!皆さん聞いてください!」
海兵達「「「「ん?」」」」

海兵達全員がリアクを向く。

リアク「もし、もしですよ!ツルギ大佐が海軍を辞めると言ったらどうします!?」
海兵全員「「「「・・・」」」」

全員沈黙したが・・・次に出た言葉は・・・

海兵全員「「「「「意地でも止める。」」」」」
リアク「え?」

海兵達は口々に言ってきた。

海兵2「だってあんないい大佐、他には絶対いないぜー。」
海兵3「そうそう。」
海兵4「俺達の為に一生懸命にがんばってくれてるし。仕事はキチッと済ませるし。」
海兵5「友達を探すのだって、仕事済ませてからだしな。」海兵6「他の大佐って、全員って訳じゃねぇけど、地位を利用するけど、ツルギ大佐はそう言う事しないって言うか。」
海兵7「優しいんだよな!」
リアク『じ、人望あるなぁ・・・ツルギ大佐・・・』

リアクはそう思わずにはいられなかった・・・

海兵2「でもなんでいきなり、そんな事言うんだ?」
海兵3「!まさか!大佐海軍辞めるのか!?」
海兵2「な!本当か!」
リアク「ちっ、違います!例えですよ!た・と・え!」
海兵2「そうか・・・よかった・・・」
リアク『今のところは辞めないと思います・・・』

心の声でリアクはそう呟いた。
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