ONEPIECE部屋

□二人の剣士
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その頃サンジ達は・・・三手に分かれて町を駆け巡り、合流したところだった。

サンジ「どうだ!ナミさん達はいたか!?」
ウソップ「ゼェゼェ・・・ダメだぁ!こっちにはいねぇよ!チョッパー!お前は?」
チョッパー「ハァハァ・・・ぜ、全然!」

ウソップは息を切らし、膝を折る。チョッパーも疲れ気味だ。
サンジは汗をぬぐいながら言った。

サンジ「よし。俺はもう少し探してくるから、お前等は少し休んでから探せ!」
ウソップ・チョッパー「「りょーかーい。」」

ウソップとチョッパーは気の抜けた声で言った。
サンジは走り出し、探していない所をあたった。
裏町通り(ゾロが迷ってるのではと思ったので)、商店街(ナミが買い物してると思ったので)、図書館(ロビンが探し物してると思ったので)と、いそうな所を探してみるが、全く見つからない。
そして飲食店、すなわちルフィがいそうな場所に向かった時、ぶっ続けで走っていたので体力が限界になり、ベンチに座り込んでしまった。
空を見上げ、息を整えるサンジ。
ふと視線を前に向けると、レストランが目の前に見えた。

サンジ『レストランか・・・そういやどうしてっかな・・・あのクソジジイ・・・』

イーストブルーにあるレストラン、『バラティエ』を思い出していると、店内に信じられない人物がいた。
黒髪で短髪、そして赤いベストを着て、青いズボンの上にエプロンをつけている・・・自分の船長を。

サンジ「ルフィ!?」

慌てて立ち上がろうとするが、たちくらんでまたベンチに座りなおすサンジ。
すると、その男がサンジを見た。
その男はしばらく見ていたが、店員に持っていた料理を渡すと奥へ消え、コップに水を入れてサンジの元へ駆けてきた。

男「なぁ、良かったら飲むか?」
サンジ「あ?ああ・・・ワリィ・・・」

差し出された水を受け取り、一気飲みするサンジ。
飲み終えたコップを男に渡す。

サンジ「サンキュー。助かった。」
男「別に、どうってことねぇよ。」
サンジ「所で、何でレストランで働いてんだよ。ルフ・・・」

サンジは言いかけて気づいた。

男「?何だ?」
サンジ「いや、別に・・・ワリィ、人違いだ。」
男「?」

そう、その男はルフィに似てはいたが、唯一違う所があったのだ。
その男は、左目の下ではなく、右目の下に傷跡があった。
するとベンチにコップを置いた男はパンッと手を打って言った。

男「あ!解った!一億ベリーの賞金首、モンキー・D・ルフィと間違えたんだろ!」
サンジ「あ、ああ・・・」
男「いやー、よく間違えられんだよ!ま、別に気にしねぇけど。」
サンジ「フゥン・・・」
男「んじゃあ俺、仕事があっから行くな。」
サンジ「あ!ちょっと待て!」

コップを手に取り、店に戻ろうとした男を引き止めるサンジ。

サンジ「テメェ!名前は!」
男「ん?カケル!」

そう言うとカケルは店に戻っていった・・・

サンジ「カケル・・・か。」
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