完全パラレル電王部屋

□第三章・・・覚醒
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あらすじ・・・モモタロスの覚醒に成功したが、ウラタロス達も人間になっている可能性が浮上!?

ミルクディッパーに戻ると、さっそく残りの弟たちに会おうとした良太郎と剣太郎だったが、何と三人とも出かけている為、仕方なくコーヒーを飲みつつ待つことにした。

剣太郎「えーっと・・・三番目が亀太郎で、四番目が熊太郎、で五番目が竜太郎って事は・・・」
良太郎「必然的に、亀太郎がウラタロス、熊太郎がキンタロス、竜太郎がリュウタロスって事になるね。でも何でモモタロスだけイメージと関係ないんだろ・・・」
剣太郎「鬼に太郎を付けると確実にぐれると思ったからだろ?」
良太郎「ああ、なるほど。」

ポンと手を打ち、納得する良太郎。
良太郎は剣太郎に今までの記憶を聞く。

剣太郎「変な気分だぜ。今まで良太郎の弟として一緒に過ごしてた記憶が作りもんみたいで、この一年間の記憶がごっちゃになってんだよ。」
良太郎「ごっちゃ?」
剣太郎「ああ。イマジンとしての記憶と、人間としての記憶が混ざってごちゃごちゃ。何かイマジンとして過ごしてたのが夢の中だけど、それが現実とバトンタッチしたって感覚だな。」
良太郎「へぇ・・・」
剣太郎「でも良かったぜ、また良太郎と会えて。人間になっちまった時は驚いたが、んなの嬉しい事とは関係ねぇもんな。」
良太郎「うん!」

良太郎がそう答えると、ミルクディッパーの扉が開いた。
やっと帰って来たのかとそちらを向くと、スーツを着こなし、青いメッシュに青い瞳の良太郎がいた。
一発で亀太郎だと確信する。

剣太郎「亀公!」
亀太郎「何?剣ちゃん?」
良太郎「剣ちゃんって・・・」
剣太郎「お前、覚えてねぇのか?」
亀太郎「何が?」
良太郎「ウラタロス!お願い!思い出して!」
亀太郎「ウラタロスぅ?何その『浦島太郎』からとったみたいなネーミング。」
剣太郎『すげぇ、当たってる・・・』「無駄だぜ良太郎、カイが言ってたろ?記憶と引き換えに人間にって。」

剣太郎の言葉に、良太郎が否定する。

良太郎「でも!モモタロスは戻ってるよ!」
剣太郎「俺は人間としての自分の性格に腹が立ったからだ。コイツみたいに完全に同じ性格じゃ、戻るのはかなり難しいと思うぜ。」
良太郎「そんな・・・」
亀太郎「何の事だかよく解らないけど、僕今から女の子の所行かなきゃいけないから、じゃね。」

そう言うと、さっさとミルクディッパーから出て行く亀太郎。
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