夢幻空総章節の舘

□第一夜〔事故・・・そして黒の教団へ〕
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とある町・・・パソコンの前にたたずむ一人の少年がいた。
彼は砂野紅哉、黒髪で褐色の肌にメガネが目立つ、妄想力と演技力が少々逞しい男の子だ。
その妄想力を巧みに駆使し、『ネア』と言うハンドルネームでインターネットに『小説の魔法』という小説サイトを乗せると言う趣味を持っている。

紅哉「ふーっ・・・最近コレも飽きて来たな・・・」

パソコンの横に積み重ねたマンガを纏めて本棚に戻すと、そのまま本棚の中にある他のマンガに目を通し始めた。

紅哉「スランプってヤツかぁ?何か良いネタがあれば・・・ん?」

パラパラと見ていた本をため息とともに戻していると、本棚の上に山積みの本を見つける。

紅哉「何だ・・・?」

あからさまに読み終わったのを戻さすにそのまま積み上げたように置いてあるので興味を持ったのか、手を伸ばして取ろうとする。

紅哉「くっ・・・と、とどかねぇ・・・」

届きそうで届かない距離に思いっきり背伸びをして手を伸ばしていると指先がそれに触れ、そのまま受け取ろうとする。

紅哉「あと・・・もう・・・ちょっと・・・うわっ!」

変に手を伸ばして取ろうとしたからだろうか?勢いよくその物体が降って来た。

紅哉「ぐっ!」

ドサドサッと落ちてくる衝撃とは違う、硬い物体が紅哉の頭を襲ったため、紅哉の意識は遠のいて行った・・・
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