ONEPIECE部屋
□二人の剣士
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コレは、歌島からログポースを辿って次の島に着いた話である。
ルフィ達は島に降り、サンジ・ウソップ・チョッパーは船番になった。
すると、しばらくして船の甲板に座っていたサンジにウソップが声を掛けた。
ウソップ「じゃあサンジ。俺とチョッパーは新しい武器を発明してくるからな。」
サンジ「ん?ああ。」
あいまいな答えを返すサンジ。
ウソップ「あ、それと、また捕まんじゃねぇぞ。」
サンジ「誰が捕まるか!この長っ鼻!」
弱いとウソップに思われたサンジは怒鳴り声を上げた。
ウソップとチョッパーは船内に入っていった。
サンジはタバコをふかし、イライラしながら座り込んだ。
しばらくして、そろそろ昼食の支度をしようとサンジが立ち上がり、ふと海を見ると、海軍の船が目に飛び込んできた!
サンジ『なっ!海軍!?』
サンジは近くに転がっていた望遠鏡を掴むと、海軍に向けて覗き込んだ。
サンジ『どーやら、俺達の船には気づいてねぇみてぇだが・・・ん?船の甲板に誰か・・・』
どうやら海軍の中佐か大佐のようだった。だが、サンジはその人物を凝視した。
すると、チョッパーとウソップが出てくる。
チョッパー「なぁ、サンジ。そろそろ腹減ってきたから、何か作ってくれ。」
サンジ「あ、ああ。」
サンジは望遠鏡から目を離し、ウソップとチョッパーを見た。
サンジは望遠鏡を放り投げて言った。
サンジ「ウソップ。望遠鏡はちゃんと決められた場所に置いとけ。」
ウソップ「あ、ああ。ワリィ。」
望遠鏡を受け止めるウソップ。
サンジ「まぁいい。メシ作ってやるよ。」
キッチンに向かうサンジ。
チョッパー「サンジ。さっきさ、この望遠鏡で何見てたんだ?」
好奇心旺盛なチョッパーが聞いた。
サンジは海軍の事を伝えようと振り向いたが、すでに海軍はこの船から見えない位置にいた。
サンジ『・・・ここから見えねぇなら言う必要ないか・・・』「別に、何でもねぇよチョッパー。」
サンジはそう言うとキッチンに入り、戸を閉めた。
サンジはキッチンの扉にもたれかかり、動揺を抑えていた。
サンジ『なんでだ・・・あの海軍の奴は・・・どう見ても・・・マリモだった!』
そう、サンジが見つけた人物は、髪が黒い、ゾロに似た人物だったのだ!
サンジ『歌島には俺と同じ奴がいたが・・・もしかしてアイツも・・・』
サンジは、そう思わずにはいられなかった。