完全パラレルうえき部屋

□第一話:天海学園転入の法則
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天海学園・・・そこは小・中・高・大とエスカレーター式だが、それ以外に変な事が起きるマンモス校。
その学園の校門に立つ、1人の男の姿があった。

植木「ここが天海学園かぁ・・・」

彼の名は植木耕助。この学園の中学校に転校してくる事になった中学一年生だ。
転校することになった原因は二日前、家に一通の手紙が届いたからだ。
それには、『おめでとうございます!貴方は天海中学校への転校資格を獲得しました!』とつづってあり、植木はそれを見て、面白そうだと思い転校したのだ。
まぁ、父親が売れない作家、姉は看護婦の研修医である家庭の中で、学費と食費を含めすべてタダとは嬉しい悲鳴。それを聞いて父親が大賛成して入れたのだ。
まぁ、すべてタダと言うのは生徒が自分で稼げ、と言う意味なのだが・・・
すると優しそうな男の人、犬丸と名札プレートに書かれている・・・が受け付けで植木を呼んだ。

犬丸「植木耕助君。」
植木「あ、はーい。」

植木がそちらへ駆け寄る。

犬丸「紹介状を見せてください。」
植木「ああ、はい。」

植木が紹介状を見せると、それを見た男は植木に用紙を渡して言った。

犬丸「転校早々失礼なんですが、この用紙に記入してください。」
植木「解った。」

植木は用紙に記入し始めた。
自分の名前・・・生年月日・・・住所・・・電話番号・・・そこで植木の手が止まる。
二つの事項が解らなかったのだ。
『欲しい能力を記入してください。』と『希望担当保護者を書いてください。』の二つが。
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