Delicious & Danger

□初めての出会い!巨大な庭を持つ男!
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澄み切った青い空、それを反射したかのような壮大な碧い海。
海の手前には深草緑という言葉がピッタリな森に、辺りを見渡せる美しき草原の丘。




そんな場所に、小さなログハウスがポツンと建っていた。
中では水音を立てながら、一人の眼鏡をかけた男が食器を洗っている。

男「よし!完了!」

食器を乾燥棚に立てかけ、手を拭きながら次の作業に取り掛かろうとしたその時、通信機が鳴った。

男「ん?」

通信機をとった男・・・ミツキは、不思議そうに言った。

ミツキ「はいこちらミツキ、どうぞ?」
???「コチラぐるめとす、タダイマ『食材園』ヲ巡回中デス、ドウゾ。」

グルメトスはミツキの知り合いと言いたいが、人ではない。
彼が作ったAIロボットで、食材園を巡回している。
食材園とはミツキがログハウスの裏手に作ったサファリパークのようなもので、店の客には色々と別名を付けられたりする。
ちなみにミツキはログハウスを改造した自営業「グルメレストラン『Flavor』」の店長。

ミツキ「どーした?猛獣達に何か問題でも?」
グルメトス「イエ・・・猛獣ノ問題デ連絡シタノデハアリマセン。」
ミツキ「?なら何故通信を?」
グルメトス「不法侵入者ガ現レマシタ。」
ミツキ「不法侵入者ぁ?」

グルメトスの言葉に項垂れるミツキ。

ミツキ「どーせ例のアレだろ?お前と同タイプの・・・戦闘モードになってぶっ壊せ、俺が許す。いい加減しつこいんだよな、あの何とかロボット・・・」
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