電王部屋
□コールド・パニック
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デンライナー内・・・普通に過ごしているはずの皆だったが、ポツリとウラタロスがつぶやいた。
ウラ「変だ。」
キン「何がや?」
ウラ「先輩が。」
リュウ「え?」
そう会話しているのに気づいていないモモタロス。
すると、良太郎がモモタロスを呼ぶ声が響く。
良太郎『モモタロス、行くよ!』
モモ「ムリ。」
ウラ「ほら!変でしょ!」
即答したモモタロスを思わず指さしつつウラタロスが叫ぶ。
ウラ「普通なら『おっしゃあ!』とか何とか言って突っ込んでさ!僕達だったら怒るでしょ!」
ナオミ「確かに!いつものモモタロちゃんじゃないです!」
ナオミが口を挟む。良太郎もそう思ったのか、困惑気味の声が響く。
良太郎『ど、どうしたのモモタロス!』
モモ「別に、ちょっと乗り気じゃねぇんだよ。悪いが熊公にでも頼んでくれ。」
キン「俺かいな!ホンマにちょっと変やぞモモの字!」
モモ「俺の事は放っとけ!んな事より早く行けよ!」
モモタロスに促され、キンタロスは良太郎に憑依して行った。
リュウタロスはモモタロスに聞く。
リュウ「ねえお父さんー。良太郎に憑依した後から何かおかしいよー。」
ウラ「え?」
リュウタロスの言葉に、ウラタロスが疑問の声を上げる。
ウラ「どう言う事?」
リュウ「あのね。お父さんが前に良太郎に憑依して戦った時にね、攻撃を一発くらっちゃったの。そのイマジン、攻撃したらさっさと逃げちゃって・・・あれ、カイのイマジンだったのかなー?」
ウラ「確かに・・・カイのイマジンは攻撃を当てた後必ずと言って良いほど逃げてるよね・・・」
モモ「別に!あんな攻撃なんざ大したことねぇよ!」
モモタロスはリュウタロスの言葉を否定したが、リュウタロスが言い返す。
リュウ「じゃあなんでさっきから僕に『お父さんって呼ぶな。』って言わないの?」
モモ「それとこれとは話がちが・・・ってあ?」
ぐらり、とモモタロスの体が傾き、床に倒れた。
ウラ「先輩!?」
リュウ「お父さん!?」
慌てて駆け寄り、体を持ち上げると、モモタロスは荒い息をしていた。
ウラタロスがモモタロスの額に触ると・・・
ウラ「!あっつ!熱があるみたいだよ先輩!」
リュウ・ナオミ「「ええ!?」」
コールド・パニック