電王部屋

□ホワイトディ・キャンディ
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これは2008年3月21日に書いたものです。

モモ「どうすっかなぁ・・・」

『ホワイトディ・キャンディ』

ナオミ「どうしたんですか?モモタロちゃん?」

迷い声で呟いていたモモタロスに、ナオミがコーヒーを渡しつつ聞いた。
キンタロスはいびきをかいて眠っており、リュウタロスは猫に餌をやりにあの部屋へ行っている。
ウラタロスは良太郎の体を借りており、デンライナーにいない。

モモ「良太郎に聞いたんだよ、ホワイトデーの事。」
ナオミ「もう一週間も過ぎちゃってますよ?」
モモ「知ってる。だから僕と姉ちゃんはいらないからって良太郎に言われた。」
ナオミ「だったら何で悩んでるんですか?」
モモ「良太郎のお返しはしなくてもいいが、俺の場合問題はリュウタなんだよ。」
ナオミ「あっ!」

そう、バレンタインの時、モモタロスはリュウタロスからチョコを受け取った。
だからせめてお返しをするべきだとモモタロスは思っているのだが・・・

モモ「やっぱリュウタが手作りチョコで来たんだから、こっちも手作りじゃねぇといけねぇよなぁ・・・」
ナオミ「そうですかね?お店で売ってる物でも心を込めて送ったらいいと思いますよ?」
モモ「そうか?けどよ・・・今良太郎の体、カメ公が借りてるしな・・・」
ナオミ「そう言えば、ほとんど毎日良太郎ちゃんの体借りてますけど、ウラタロちゃん何してるんですか?」
モモ「ホワイトデーの飴、チョコもらった女どもに渡し切ってねぇんだとよ。」

呆れるモモタロスとナオミ。
するとある事を思い出したモモタロスが立ち上がった。

モモ「そうだ!俺ちょっと出てくる!」
ナオミ「どこ行くんですか?」
モモ「おデブんとこ!」

そう言うとモモタロスは駈け出した。
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