おお振り

□理性VS本能
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今日は田島が俺の家に来ている。それもそのはず、なんと田島はこの前の課題テストで赤点をとった。前から何回か赤点をとってきた田島に対し、モモカンから緊急命令が出た。

「次赤点とったら…試合出させないからね!」

…まさか、チームの中で1番の得点源とも言える田島を、そんなことでレギュラーから引きずり下ろすとは考えにくいが…、モモカンのことだ。それに、シガポが後ろでギラギラとオーラを出している。どうなるかは俺にもわかんねえ。それに、第一。田島がまじで進級出来なかったら笑えない!浜田を見てみろ!あんなに落第して強く生きてるやつ、あいつ以外に誰がいる!?まあ、田島も強く生きていきそうな気がしないでもないけど…。ってか!俺ばっかりお前の心配してんだぞ!もっと自分の心配しろ!田島!…今だって、俺は必死にお前に英語を教えてんだよ…。なのに、田島を見たら問題見ねえで俺の顔ばっか見てんだよ…。田島…頼むから真面目にやってくれ〜!


〜理性VS本能〜


今俺、花井んちにいんの!勉強教えてくれるんだって〜。でも俺、勉強より、もっといいことしたいな♪だって、もう一ヶ月ヤってない…。ああ〜、こんなんじゃ、チンコ破裂する…。俺は必死に問題を説明する花井をじーっと見ていた。

「・・・田島。お前真面目に聞けよ。」
「聞いてるよ。」
「聞いてないだろ。俺の顔見てばっかだし。」
「俺の顔見て、なんも思わないのッ!?」

俺は涙目になって上目使いで花井を見つめた。すると花井はため息をついて

「…お前勉強しにきたんだろ?」
「違うよ!俺が花井んちに来る理由なんか一個だろ!?」

花井は頭をポリポリと掻き、少し頬を染めながら、ったく…と小さくつぶやき、

「今日は頼むから勉強しようぜ。お前まじで落第したら…俺どうなるんだよ…。」
「別に大丈夫だよ。いざとなればやるし。こんな時まで勉強しなくても…。」
「大丈夫じゃねえよ…そんなこと言って、いっつもやんねーじゃんか。」
「大丈夫だってば!!!」

このガンコ花井め〜!!俺はテーブルの向こう側にいた花井に勢いよく飛び付き、花井を押し倒した。

「って〜……」
「花井は俺より勉強が好きなんだ。」

俺は拗ねたように言った。

「そういう訳じゃねえって〜…」

花井は上半身をゆっくり起こしながら言った。どういう訳なんだよ!花井のばかちん!俺はまたいでいる花井のふとももに手を置いた。すると、花井が何かに感づいたように、「ま、待て!」と言った。バーカ!花井が悪いんだろ!花井が構ってくれないから!俺はそっと花井のモノをズボンの上から触った。

「スススストップ!!ストップだ!田島!」

花井が必死に俺の手を握る。フン。勃ち始めてるくせに。

「…花井の、苦しそうじゃん?」
「…、あのなあ〜…」
「俺が楽にしてやんのに。」
「いいって…」
「〜〜〜〜!!!」

もう嫌だ。花井なんか嫌いだ。花井のアホ!しらねーかんな!俺はプイっとソッポ向いた。立ち上がり、座っていた場所に戻ろうとすると、いきなり花井に手を掴まれた。グイッと強い力で引っ張られると、花井が俺にキスした。唇と唇が優しく触れるだけのキスだった。そっと唇が離れたかと思うと、花井がいきなり強く言った。

「〜〜〜、だからあ!明日練習試合!わかってんのか!?俺がヘマして、明日お前が走れなくなったらどうすんだよ!」

俺は口をあんぐり開けて花井を見つめていた。花井は俺の体の心配してくれてたのか。なんていうか…花井らしい…。畜生。嬉しいじゃん。

「………」

しばらくして、俺は何も言わないまま、また花井のふとももの上に座り、強く抱きしめてキスした。久しぶりに抱きしめた俺にはない広い背中。花井も俺を強く抱きしめてくれた。しばらく深いキスを繰り返していると、

「…スススストップ。田島。」

花井が真っ赤な顔で俺につぶやく。

「…なんでえ??今日は素直にヤんのは諦めるからさ、キス位いいじゃん〜!」
「い、いや…俺が我慢出来なくなるからさ。」

気付くと、花井のモノはズボンの上からでもわかるほど大きくなっていた。むふ、花井のヤロー、俺とのキスに感じてきちゃったんだ!

俺は何も言わず、花井のモノに触れようとすると…

「あ!お前!今日はもう帰れ!」
と、花井に強引に立たされ、ドアに向かって背中を押された。
「はあ!?花井のチンコやばいって!!!」
「うっせえ!!とっとと帰れ!」
俺はあっという間に外に追い出された。ったく花井のヤロー!やせ我慢しやがって!俺は花井の家に向かってあっかんべーをすると、月が浮かぶ夜道を歩き始めた。しかし、花井ってば本当に理性強いよな〜。俺だったら絶対我慢できねえよ!でも、それだけ俺のこと大事に思ってくれてるってことか…。ちょっとだけ胸がキュッて鳴った。やっぱ俺、花井大好きだ!今から俺のこと考えてオナるのかな?くっく〜!明日からかってやろ〜っと!ゲンミツに!俺はニヤニヤしながら月夜を走った。






つづく***

 

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