オリジナル部屋。

□簡単な話 (一話完結)
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さぁ、皆さん。これから簡単な話をしましょう。




今からずっと前の話、ある山のふもとに小さな村があった。

その村は小さかったが裕福な暮らしをしていた。



その村の外れに《夢》という若者がいた。

《夢》は背が低く、小柄だったが、桁外れの好奇心と行動力を持っていた。



ある時、《夢》は山へ登ってみようと思った。

しかし、村の掟では山へ登ることは禁じられていた。



そこで《夢》は村人が寝静まった夜中に山へ登ることにした。



山の奥へ行くごとに夜の闇はどんどん濃くなった。

《夢》は心細くなりながらも自分で決めたのだからと足を止めなかった。



やがて、夜も明けてきた頃、《夢》は山頂に辿り着いた。



そこで《夢》が見たのは、一面に広がる滅びきった世界だった。

生き物がいそうなのはふもとの村の周りだけだった。



《夢》はひどく驚いていて後ろから近づいてくる人影に気付ことができなかった。



その後、《夢》は何も言わずに山を降りた。





頭と身体を別々の袋に入れられて、





ね、簡単な話でしょう?

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