書庫壱号室

□『想いのカタチ』
3ページ/8ページ

ガチャ


「おい!テマ…… ―――!!!??」


なんと、部屋に訪れたのは、我愛羅だった。


「が…我愛羅? どうしたんだ、こんな時間に」

と言うより、我愛羅は俺の部屋になんか滅多に来ないじゃん……


カンクロウは、驚きの余り動けないでいた。


「…いや……。
テマリから、カンクロウは“勉強中”だと聞いてな…」


そう言った我愛羅の手には、ティーセットを乗せたトレーが持たれている。


「へ? ベンキョーチュー?!」
はて、なんの事やら…


「最近、お前の顔を見ていない…」


我愛羅は、トレーをベッドサイドにあるチェストの上に置き、カンクロウの方へ向き直った。


「…何の試験を受けるのだ?」


そう言って、 ベッドに腰を掛けたままのカンクロウの手元を見る。

そこには、テマリからの例の本。


「あ!いや… こりゃ何でもねぇじゃん!!」

咄嗟に、その本に覆い被さる様にして隠す。


「……俺には言えない勉強なのか?」

「〜〜〜〜〜…」


…ある意味、間違いではない。


*
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ