書庫壱号室
□『想いのカタチ』
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ガチャ
「おい!テマ……リ ―――!!!??」
なんと、部屋に訪れたのは、我愛羅だった。
「が…我愛羅? どうしたんだ、こんな時間に」
と言うより、我愛羅は俺の部屋になんか滅多に来ないじゃん……
カンクロウは、驚きの余り動けないでいた。
「…いや……。
テマリから、カンクロウは“勉強中”だと聞いてな…」
そう言った我愛羅の手には、ティーセットを乗せたトレーが持たれている。
「へ? ベンキョーチュー?!」
はて、なんの事やら…
「最近、お前の顔を見ていない…」
我愛羅は、トレーをベッドサイドにあるチェストの上に置き、カンクロウの方へ向き直った。
「…何の試験を受けるのだ?」
そう言って、 ベッドに腰を掛けたままのカンクロウの手元を見る。
そこには、テマリからの例の本。
「あ!いや… こりゃ何でもねぇじゃん!!」
咄嗟に、その本に覆い被さる様にして隠す。
「……俺には言えない勉強なのか?」
「〜〜〜〜〜…」
…ある意味、間違いではない。
*