書庫壱号室

□『想いのカタチ』
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「あ… いや、こりゃ勉強なんかじゃなくて…」

「…では、何なのだ?」

「〜〜… だから、何でもないじゃん!!」

「………」


―――あ、しまった。
我愛羅は、こういった態度に対して過剰に反応する。
……ホラ、またそんな悲しそうな顔してさ…


「が…我あ…」


カンクロウが、思わず我愛羅を抱き寄せ様かと、気が緩んだ瞬間。


サラサラサラ…
シュバッ!!!


なんと、
カンクロウの隙を突いて、操った砂で隠していた例の本を取り上げてしまった。


あ!オマ…ちょ、ダメだ!返せ!!!」


カンクロウは、慌てて我愛羅の砂を払い退けようとしたが、呆気なく交わされてしまった。


「……ドンクサイぞ。」


我愛羅は、意地悪く口角を上げ、ふんと鼻を鳴らしてみた。

そして、とうとう…
例の本は、我愛羅の手中に納まった。
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