書庫壱号室
□『想いのカタチ』
4ページ/8ページ
「あ… いや、こりゃ勉強なんかじゃなくて…」
「…では、何なのだ?」
「〜〜… だから、何でもないじゃん!!」
「………」
―――あ、しまった。
我愛羅は、こういった態度に対して過剰に反応する。
……ホラ、またそんな悲しそうな顔してさ…
「が…我あ…」
カンクロウが、思わず我愛羅を抱き寄せ様かと、気が緩んだ瞬間。
サラサラサラ…
シュバッ!!!
なんと、
カンクロウの隙を突いて、操った砂で隠していた例の本を取り上げてしまった。
「あ!オマ…ちょ、ダメだ!返せ!!!」
カンクロウは、慌てて我愛羅の砂を払い退けようとしたが、呆気なく交わされてしまった。
「……ドンクサイぞ。」
我愛羅は、意地悪く口角を上げ、ふんと鼻を鳴らしてみた。
そして、とうとう…
例の本は、我愛羅の手中に納まった。