書庫壱号室

□『遊戯』
2ページ/9ページ


我愛羅が淋しいなんて甘えてくるもんだから、

俺はつい、思い切り抱き寄せてしまった。


「な、にをする。カンクロウ?」

「あ? 何って、抱き着いてんじゃん?」

「…暑い。」

「今日は涼しいじゃん。」


我愛羅が俺の胸の中でモガいている。

顔を見てやろうと覗き込んだ が、

うずくまってしまっていてよく見えない。

しかし、耳まで真っ赤にしてほてっているのが容易に分かった。


「お前はホントに可愛い弟じゃん…」

「…可愛いとか、言うな。」


俺は、我愛羅の額に軽くキスを落とした。




*
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ