書庫壱号室
□『遊戯』
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我愛羅が淋しいなんて甘えてくるもんだから、
俺はつい、思い切り抱き寄せてしまった。
「な、にをする。カンクロウ?」
「あ? 何って、抱き着いてんじゃん?」
「…暑い。」
「今日は涼しいじゃん。」
我愛羅が俺の胸の中でモガいている。
顔を見てやろうと覗き込んだ が、
うずくまってしまっていてよく見えない。
しかし、耳まで真っ赤にしてほてっているのが容易に分かった。
「お前はホントに可愛い弟じゃん…」
「…可愛いとか、言うな。」
俺は、我愛羅の額に軽くキスを落とした。
*