光の女神伝説

□Turnー11
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"我は願う…王の記憶とともに、邪悪なる力が甦らぬ事を……"













「……」

《ひかる、おはよ》
「おはよ、シャイン」
《…どうかしたの?》
「…大丈夫、なんでもないよ」
《そう…》
「今日から二年生か…」
《頑張って!…みんな同じクラスだといいね》
「そうだね」

 ベッドから出たひかるは制服に着替え、机に置いたデッキに手を伸ばす。

「…後、一つ」
《見つかるといいね、最後の千年アイテム…》
「うん…必ず、見つけてみせる」


 ひかるは千年杖に触れ、目を閉じる。


「七つ全ての千年アイテムが揃ったその時、ファラオの記憶の扉は開く…」
《ねえ…あいつは…知っているんだよね…》
「バクラの事?…『聖なる扉』に封印された力の事を…おそらくはその力を手に入れる為に千年アイテムを……」
《ひかる?》
「…何故、彼はわたしを『お姫サマ』って呼ぶんだろう…」
《さぁ…?記憶が関係してるのかもよ?王妃様だったとか》
「まさか…わたしは第18王朝ファラオに仕えていた神子の魂だもの…」
《わかんないよ〜?》
「…それより、学校行かないと」
《頑張ってね》

 シャインはそう言うと、カードへと戻って行った。




















「あ、ひかるちゃん!」
「遊戯君!…おんなじクラス?」
「うん!そうみたい、みんなもいるよ!」

 遊戯が示す先には城之内に本田、杏子に獏良の姿があった。

(バクラ…これも宿命なのかもしれない…)


「おっ!ひかるー!」
「!城之内君」
「お前も同じクラスか!やったぜ!!よっし、デュエルだー!」
「もー城之内ったらなんでそうなるのよ」
「だってよ…一年ん時は勝てなかったし…オレも少しは王国でのデュエルで腕を上げたからな!リベンジだリベンジ!」
「もー…」
「ふふっ…いいよ、昼休みにデュエルしよ」
「おう!場所は…屋上なっ!」








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