光の女神伝説

□Turn-4
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童実野埠頭─PM9:30

 ペガサスに招待された沢山の決闘者が埠頭へ停泊している大型船の周りへ集まっていた。

「…うわぁ、凄い人数」

 埠頭にやってきたひかるは人だかりを見て呟く。

「選ばれし決闘者の諸君、インダストリアル・イリュージョン社が開催するイベントへようこそ!」

 船の上に立つ黒服にサングラス、そして尖んがった髪が特徴の男が声を張り上げた。

「君達はデュエルモンスターズにおいて我々が過去の戦績等を特別に調査して選び抜いた精鋭達だ!チャンスは誰にでも平等に与えられている、今君達の頭上には栄光という星が光り輝いているのだ!
さあ決闘者達よ!海を渡ろう、栄光を求めいざ王国へ行かん!」

 辺りからは沢山の歓声が上がる。

(なんだか…演説みたい)





「スターチップを提示して乗船して下さい」

 集まった決闘者達が次々に船へと入っていく。

「遊戯君もきっとこの中に…」

 ひかるは送られてきたカード"乗船許可書"を取り出す。
 するとなにやら騒がしいのでカードから目を離すと男に両脇を抱えられた城之内の姿があった。

(じっ城之内君!?まさか無理矢理乗ろうとしたんじゃ)

 そこへ遊戯が駆け寄っていき何かを話している。
 城之内を掴んでいた一人が電話をかけ、城之内は遊戯と共に列へ並ぶ。

(許可してもらえたのかな…?)

 遊戯達を見送りひかるは列の最後尾についた。


「スターチップを」

 前にいた一人が船ヘ乗り彼女はカードを見せる。

「!これは…失礼致しました、こちらへどうぞ」
「あ…はぁ…」

 黒服の男に案内されひかるは船へ乗り込む。

 決闘者が集まる大部屋を抜け、沢山扉のある場所へ案内される。

「どうぞこちらへ…」

 扉の一つ、個室に案内された。

「では…失礼致します、何か御用のある時は何なりとお申し付け下さい」

 黒服の男は頭を下げ行ってしまった。



「まさか個室に案内されるなんて…よっぽどわたしに用事があるんだなペガサスって人は…」







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