光の女神伝説
□Turn-5
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王国最初のデュエル、武藤遊戯VSインセクター羽蛾。
千年パズルの輝きとともに現れた"闇遊戯"は、羽蛾のくり出す昆虫デッキのコンボを見事に打ち破り、スターチップを手に入れた。
一行は森を抜け、草原へと出た、そこへ『孔雀舞』と名乗る女決闘者が現れ城乃内にデュエルを挑んだ。
彼はそれを受け、舞のくり出すアロマテクニックに翻弄されつつも、見事勝利をおさめた。
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「梶漁太か…なんか憎めないヤツだったぜ」
「決闘者達はみんな夢や希望を抱えてやってきているのね」
「うん、ボク達と同じように、きっと背負うものがあるんだね」
「背負うもの、か」
城乃内はぼんやりと、妹の姿を思い浮かべた。
「うわーーー!!」
「!?何だ…?」
「助けてーー!放せ!誰か助けてくれっ!!」
「あっちだ!」
ひかる達は声がした方へと駆け出した。
声の主は少年で、黒服の大男が少年の腕を引っ張りどこかへ連れて行こうとしていた。
「うりゃーーっ!!」
本田が大男に掴みかかり、投げ飛ばす、しかし男は宙で体制を直し着地し、本田は反撃を受け倒れた。
「おとなしくしろ!」
男は再び少年の腕を掴む、そこへ城之内が駆け寄る。
「乱暴はいけないよ!」
追い付いた遊戯がそう言うと男がこちらに目を向けた。
「余計な事に口だししない方がお前達の身の為だぞ、コイツはな、スターチップを全部失ったんだ」
「違う!盗まれたんだよ!スターチップも、カードも!」
「どんな理由にせよ、スターチップを失った者はこの島からの強制退去を命じる、それがルールだ!諦めるんだな」
「あっ…」
男はそのまま少年を連れていってしまった。
「そんな…」
ひかるは少年が連れていかれた方をじっと見つめた。
「いてて…ちきしょう…」
「本田君、大丈夫?」
「ああ…」
「…あの子、なんかかわいそう…ねぇ、追い掛けようよ!」
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