光の女神伝説

□Turnー18
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「余計な邪魔が入ったか…まあいい…先にファラオを始末するだけの事…」


 不敵な笑みを浮かべるはマリク…その目の先には、城乃内と杏子の姿…。

「千年ロッドの力でこいつらは僕の操り人形…楽しませてもらうよ…ファラオ…!!」
























「―…!」

 何かを感じ取り、ひかる千年杖を握った。

「…何…?この感じは…まさかまた…!」


 辺りを見回して見る…しかしグールズらしき姿は無い…。




「……遊戯」

 ふいに彼の名が口をついて出る。

「…大丈夫…彼は…ファラオは、一人じゃない…」

 自分に言い聞かせるように呟き、美術館の方へと歩を進めた。




「…!」

 見覚えのある人物がそこに立っていて、ひかるは足を止めた。



「イシズさん…」
「…ひかる、あなたを待っていました」
「え…」

 ひかるは疑問符を浮かべながら、イシズへと近づいた。


「…神…オシリスは、あなたと共に…」
「あ…これはその…最後の千年アイテムを持つ人に、デュエルを挑まれて…」
「……」
「イシズ…さん?」

 無言な彼女の顔をひかるは覗き込む。


「ひかる、わたくしとデュエルしていただけますか?」
「っえ…!」
「…わたくしに力が有るのならば…弟を…マリクを…」
「!!…マリクが…イシズさんの…弟!?」
「ええ…」



 イシズは、デュエル・ディスクを構え、デッキをセットする。


「デュエル、受けていただけますか?もちろんパズルカードもあります」
「……」

 彼女の心がわからない…しかしひかるもデッキをセットし、イシズを見据えた。


「いいわ…」
「ありがとう、ひかる」


 お互い距離を取り、デュエル・ディスクを起動させる。


「「デュエル!!」」





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