光の女神伝説

□Turnー8
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《ちょっと大丈夫?転んだりしないでよね?》
「大丈夫だって!…囚われのお姫様なんてガラじゃあないし、待ってるだけなんて…ダメよ」

 ドレスの裾をまくり上げ、ひかるは長い廊下を走る。

「…わたしが力にならなきゃ…ファラオの力に…」
《えぇ…その為に、わたし達は》

 やがて二方向にわかれた箇所に差し掛かり、辺りの様子をうかがった。

「こっち…かな」
《いざとなったら窓ブチ破るまでよ》
「ずいぶん大胆な事言うじゃない」
《あら?そう言うひかるだって大胆じゃない》
「そう…?」

 もう一度辺りを見回し、右へと走った。

















「フム…これくらいではおとなしくしていてはくれませんか…」

 ペガサスは静かに立ち上がった。



































「……」

《行き止まり〜》
「むぅ…」
《ブチ破る?》
「てっとり早そうね…だけど」
《ん?》
「…洋服」
《…ドンマイ》
「ヤダ…こんなカッコのままなんて」





「あなたの為に用意したドレス、お気に召しませんでしたカー?」

「!!…ペガサス」


 振り返ったその先にはペガサスの姿…ひかるとシャインは身構えた。



「ひかるガール…ミーとのデュエルに勝てば、あなたを解放しましょう…」
「…やっぱり、ね…何故あなたがわざわざわたしを呼んだのか、不思議だった」
「ほう…」
「あなたの本当の目的は…?」
「……わたしとのデュエルに勝てたら、お答えしましょう」
「……」

 彼に促され、後についていった。







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