光の女神伝説

□Turnー9
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「…モクバ君、どこに…」
《あの黒服の人達、沢山いるから誰が連れて行ったかわからないね…》
「うん…」
《…けどさ、あの子を見付けて助け出せたとしても、魂はペガサスが握っている…》
「そうだけど、このままにしておくわけにはいかない」
《まあ、そうなんだけど…デュエルで勝てば…》
「千年眼は人の心を読むカを持っている…多分、海馬君に勝機は、無いに等しい…」
≪そんな…》
「…信じたいけどね、彼は勝つって…けど、それだけ千年アイテムの闇のカは強力なのよ…だから」
《……》
「だから、あの人に…学校の屋上で出会ったあの…リングに宿りし者に渡してはいけない、悪用されてはいけない…それらから千年アイテムを護り、ファラオを導くのが、わたしの使命」

 彼女は大きく息をはくと、前を見据えた。

「こんなところで立ち止まるわけにはいかない、いくよ!シャイン」
《りょ〜かい!》






















「ここにいましたか、ひかるガール」
「…!ペガサス…」
「デュエルは終わりました」
「……」
「あなたの分のディナーを用意させていマース、着いてきてくだサーイ」


 ペガサスは背を向け歩き出した、ひかるは無言で後を付いていった。



*****




「…お味はいかがでしたカ〜?」
「そんなことよりも、あなたに聞きたい事があるのだけど」
「聞きましょう…」
「千年眼の力は…相手の心を読むだけでなく、魂を封じ込める力があるのね?」
「イエス」
「…その力でモクバ君を…?何故、そこまでして…バーチャルシステムで実体化出来たとしても…」
「わかっていマース…しかし、わたしはどうしてもシンディアに会いたい…」
「……」
「明日はいよいよ決勝戦、遊戯ボーイがもしわたしに勝つことができたならば、KCは諦めマース」

「……遊戯君は、勝つわ、大切な者を守る為に、ね」




 ひかるは立ち上がると部屋へ戻った。








「ファラオ…」






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