光の女神伝説

□Turnー9
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 翌日、ついに決勝戦が開始された。ひかるは部屋のベットに仰向けに寝転がり、思考をめぐらせていた。



「千年杖の力で…どうにか出来ないかなぁ…」
《封印された魂を?》
「うん…闇を浄化出来るなら…」
《ん〜〜…》
「…でも肝心の魂のカードはペガサスが持っているし…」
《ファラオがデュエルで勝ったら…解放するかな…》
「多分…」


 彼女は体を起こし、島に来るさいに着ていた洋服へと着替えた。


「やっぱり動きやすいほうがいいね」
《けど、何のつもりなのかな…急に洋服メイドさんに持って来させるなんて…》
「さぁ…さて、行くよシャイン」
《了解》






















 デュエルリングへとたどり着いたひかる、そこには遊戯達がいて彼女に気が付きこちらを見る。


「ひかるちゃん!」
「遊戯君…みんな…」
「よかった、無事だったのね」
「…その…ごめ「おかえり」」
「え…」
「無事に戻って来てくれた、それでいいんだ」
「遊戯君…ありがとう…」

 ひかるはふんわりと、笑った。


「またその笑顔、見れてよかった」
「そ…そぅ?なんか…恥ずかしいなぁ…あ、デュエルは…」
「今城之内君のデュエルが終わったところなんだ、次は…ボクと城之内君」
「そっか…二人が…」



「ひかるっ!」
「狽チひゃあ!!じ、城之内君!?」
「んだよーオレの勇姿を見逃すなんてよー!このこのっ!」
「ちょっ!」

 城之内はこれでもかと言わんばかりにひかるの頭を撫でまくる。


「むぅ〜〜っ」
「へっへっへ〜!」

 さすがのひかるも膨れっ面を見せた、しかし城之内や他の仲間達は楽しそうにそれを見ていた。



「ちっこいからちょうど撫でやすいんだよな」
「ちっこ…!ムッ!ていっ!」
「ぐはぁっ…!」

 城之内の腹部に軽く一撃、彼は大袈裟にのけ反る。

「城之内の負けー」

 今度は杏子が駆け寄り後ろからひかるを抱きしめた。

「杏子?」
「今度からは一人で行動しないでね?仲間なんだから」
「…うん」
「可愛い〜!」
「ふぇっ!?」
「アハハハッ」













「それではこれより、トーナメントの決勝戦を行う、武藤遊戯対城之内克也!」


「いよいよか…あの二人のデュエル…」



 無事、仲間の元に戻ったひかる、親友同士のデュエル開始を静に見守っていた。



 千年パズルが光りを放ち、パズルに眠りし者が現れた。


(ファラオ…あなたにとってデュエルとは…自分と友を繋ぐ物…なの?三千年前もあなたは…戦っていた…)






「デュエル開始!!」




「「デュエル!!」」








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