光の女神伝説

□Turn-4
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 ひかるは部屋を見渡し、ソファへと荷物を置いてベットへ寝転んだ。

「…ペガサスは何故千年アイテムを…一体何処で…」
《なんだか、簡単に集まりすぎてない?》

 カードからシャインが現れベットへ腰掛ける。

「うん…」

 ひかるは体を起こしシャインの隣に腰掛け天井を仰いだ。

「…もしかしたら千年アイテムは互いに引き合うのかもしれない…だからきっと、近いうちに全てが揃う…」
《そう…その時》
「ファラオの記憶のピースが揃う…」

 彼女はおもむろにデッキを取り出すとベットに並べ始めた。

《…どうしたの?デュエルしたくなったの?》
「別に…ただ、ちょっとね…(友達、か…突然現れたわたしを、彼らは認めてくれた…何者かもあやふやなこのわたしを…)」


─それぞれの思いを乗せた船は夜の海を越え、ひたはしる─

─大切な者を救うため─

─大切な物を守るため─

─思いを乗せた船は日の出とともに、やがて王国へとたどり着く─



  デュエリスト・キングダム

─『決闘者の王国』へ─





 船は王国に到着し、決闘者達が次々に船を下りていく。

(あ…!あれは…)

 ひかるの目に遊戯、城之内に続き杏子と本田も船を下りていく姿が写る。

「あの二人…どうやって…」

 下りていく決闘者達の後を追い彼女も急いで船を下りた。



「みんな…」

「あ!ひかるちゃん!!やっぱり君も…」
「おう、姿見えねーからどうしたのかと思ったぜ」
「え…」
「だってボク達仲間でしょ?だから…一緒に行けたらって思ってたから」
「遊戯君…(仲間…か)そっか、ありがとう、なんか黒服の人に部屋に案内されて…ずっとそこにいたから…」
「個室か!?いーなお前…呼んでくれればよかったのになー」

 城之内が冗談半分で言うと杏子が彼の頭を拳で小突いた。

「!いってぇ!!なにしやがんだ杏子!」
「まったく、城之内〜女の子の部屋に乗り込むつもりだったの!?嫌らしい…」
「んなっーそんなんじゃねーよ!」

 彼らのそんなやりとりを見て、ひかるはクスリ、と笑った…楽しそうに…。


「…あ、笑った」
「え?」
「ひかるちゃんなんだか…何かに悩んでいるように見えたから心配だったんだ」
「…!…ありがとう、大丈夫…みんなのおかげでね」
「そっか、よかった!」

 遊戯が笑いひかるもつられて笑顔になる。

「…そういやよ、なんでまたペガサスはひかるを?」
「!…わからない、だから来たの…それを確かめるために…」
「ま、とにかくこれでみんな上陸出来たわけ…ックシュン!!」
「わぁぁっ!!」

 城之内が言いかけて突然くしゃみをし、傍にいた杏子が慌てて避けた。

「ごめんね城之内君、ボクのために」
「え?なにかあったの?」
「実は…」

 ひかるの問いに遊戯は昨夜の出来事を話し出した…そう…羽蛾によって"エクゾディア"の封印カードを海に投げ捨てられてしまった事を。







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