光の女神伝説
□Turnー15
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バトル・シティ開幕からおよそ2時間…デュエルをする者達の間を抜け、ひかるは川の方へと続く道へと出る。
「今のところ、2枚かぁ…道のりは長いなぁ」
《いいじゃない、焦ったら空回りしちゃうもの…特にデュエルはね》
「むぅ〜わかってるってば…」
後ろを付いて来るシャインに軽く唇を尖らせ、当の彼女はクスクスと笑う。
《ま、気持ちはわかるけども…ね》
「だったら…」
言いかけた言葉を飲み込み、ひかるは足を止める…そしてゆっくりと振り返った。
「…!あの時の…」
「……」
そこにはフードを被った男が立っていて、デュエル・ディスクを構えた。
『フフフ…見つけたよ、神風 ひかる…』
「わたしはグールズの一人、貴様の"青眼の銀龍"を賭けてデュエルだ!」
「!グールズ!?」
「さあ、構えろっ!」
「っ!……わかったわ…」
「「デュエル!!」」
グールズ 先攻 LP4000
「"メカ・ハンター"(1850/800)召喚、攻撃表示!リバース・カードを2枚セットしターン・エンド!」
ひかる 後攻 LP4000
「ドロー!"ホーリー・エルフ"(800/2000)を守備表示で召喚!リバース・カードをセットしてターン・エンドよ」
「わたしのターン、"メカ・ハンター"を生け贄に"機械王"(2200/2000)を攻撃表示で召喚!モンスター効果によって攻撃力100ポイントアップ!」
「!攻撃力2300…」
「いくぞ、守備表示の"ホーリー・エルフ"に攻撃!」
「リバース・カードオープン!"攻撃の無力化"!!」
「!」
"機械王"の攻撃は渦の中へと吸い込まれていった。
「ターン終了だ…」
「わたしのターン!"デュナミス・ヴァルキリア"(1800/1050)を攻撃表示で召喚!そして手札から装備魔法"悪魔のくちづけ"を発動!攻撃力700ポイントアップ!」
"デュナミス・ヴァルキリア"の元々の攻撃力1800から2500と上昇する。
「"デュナミス・ヴァルキリア"で"機械王"を攻撃!!」
「ぐっ!」
グールズ LP4000⇒3800
「チッ…だが、リバース・カードオープン!"リビングデッドの呼び声"!甦れ"機械王"!」
「!…リバース・カードをセット、ターン・エンド」
「わたしのターン、フフフ…」
「…!」
「"人造人間7号"(500/400)を攻撃表示で召喚!こいつは相手プレイヤーに直接攻撃をする事が出来る!いけっ!」
「!?きゃあっっ!」
ひかる LP4000⇒3500
「リバース・カードをセットしてターンを終了する」
「わたしのターン…ドロー!"ホーリー・エルフ"を生け贄に、"ブラック・マジシャン・ガール"(2000/1700)を召喚!」
ひかるのフィールドにオレンジ色の衣装を身にまとった魔術師の少女が現れた。
《お初にお目にかかります、マスター!》
「よろしく、"ブラック・マジシャン・ガール"!"人造人間7号"に攻撃っ!」
《はいっ!黒魔導爆裂破!!》
"ブラック・マジシャン・ガール"の放った魔力が"人造人間7号"へと向かう…。
「罠カードオープン!"グラヴィティ・バインド-超重力の網"!この効果によってお互いレベル4以上のモンスターは攻撃宣言をする事が出来ない!」
「っ!?」
《そんなっ…》
「く…(攻撃を封じられた…)ターン・エンドよ…」
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