光の女神伝説

□Turnー15
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「……!」



 異様な気配を感じ取り、ひかるは辺りを見回す…シャインも現れ彼女と背中合わせの形で辺りを見た。


「この気配は…」
《ひかる!あっちから何かくる…!》
「!」

 シャインの示す方へと目を向ける…猛スピードで何かが近付いて来ているのが見えた。



「何…?……人!?」



 近付いて来たそのモノは、彼女を見つけるとピタリと足を止めた。



「……」


 生気の無い顔…彼の放つ気配にひかるは千年杖に手をかけた。


「あなたは…一体」

『フフフ…僕だよ、ひかる』
「!?…マリク?」
『ああ、もっとも本体ではないけれど…コイツは僕の器にすぎない』
「器…!?」
『千年ロッドの力、この力によって僕の意のままに操っているのさ…君に効かないのは少し残念だけど…』
「!」
『君を操る事が出来たらもっと楽だったよ…君にファラオを始末してもらえば早いからね…』
「…人をおもちゃみたいに…!マリク!!」
『おっと、怖い、こわい…ここは人が多い、場所を移そう』



 マリクに連れられ、人の来ない河辺の広野へとやってきた。




『さて、君に再度質問、僕の邪魔をしないと約束してくれるなら、見逃してあげるよ?石板の女神様』
「…それを知っているなら、答えもわかるハズよ」
『フフ…忠義を誓っているんだね、ファラオに…』
「えぇ…この命、魂に変えても、あの方は護る」
『…残念だよ、ひかる』




 お互い距離を取るとデュエル・ディスクを起動させた。







「「デュエル!!」」



 マリク 先攻 LP4000

『僕のターン!"リバイバル・スライム"(1500/500)を守備表示、ターン・エンドだ』


 ひかる 後攻 LP4000

「わたしのターン!(リバイバル・スライムか…)"マジシャンズ・ヴァルキリア"(1600/1800)を守備表示で召喚!リバース・カードをセットしてターン終了!」






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