光の女神伝説

□Turnー16
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『僕のターン!ドロー!この瞬間、"オシリスの天空竜"の攻撃力は4000に上昇!バトルフェイズ!"シャイン・マジシャン・ガール"へ攻撃!破壊されなくても攻撃表示ならダメージは通る!サンダーフォース!!』

《!!きゃあぁぁぁっっ!》
「シャイン!ぐぅぅっ!」

『まだ"ヒューマノイド・スライム"の攻撃が残っている!いけっ!』

「きゃあっ!!」


 ひかる LP5800⇒2200


『フフ、ターン・エンドだ…今ならサレンダーを認めてあげてもいいけど…どうする?』

「…はぁっ…はぁっ…誰が…サレンダーなんか…わたしのターン、ドローっ」
『諦めが悪いね君も…』
「シャインを守備表示に変更、魔法カード"天使の施し"を発動!3枚ドロー」
『いいカードは引けたかい?』
「……("ヂェミナイ・エルフ"に"ゾルガ"…2体とも召喚した途端オシリスの特殊能力にやられてしまう…)…手札から2枚を墓地へ…ターン・エンド」
『どうやら天使は君を見放したようだね…僕のターン!魔法カード"天よりの宝札"を発動!君にチャンスをあげるよ…お互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにドローする』
「っ!(これで攻撃力は6000に…)」
『ターン・エンドだ、さあ、君のターンだ』
「く…ドロー…("重力解除"…フィールド上のモンスターの表示形式を変更する…)リバース・カードをセット、ターン・エンド」

『結局、守ってばかりだね、そうさ…そうやって自分を守るのが精一杯…そんな君がはたしてファラオを護る事が出来るのかい?』
「っ…!……」
『だんまりかい?まあいいさ…僕のターン!手札より永続魔法"無限の手札"!このカードの効果によってオシリスの攻撃力は無限に上がっていく…ターン・エンド!』

「く…(やっぱり持っていた…もう…ダメなの?こんなんじゃ…マリクの言ったように…自分を守るのが精一杯…これじゃ…護るなんて…言えない…ファラオ……ごめんなさい…わたし…)」


 ひかるは目を閉じ、顔を伏せ…デュエル・ディスクを下ろしてしまった。



『フフ…早くサレンダーをした方が楽になれるよ?』


「…わたしは……」





















《らしくないわよひかる!!ダメよ、最後まで諦めちゃ!オシリスが…神が何よっ!あなたのファラオへの想いは…そんなもんじゃないでしょ!?》


「…!!」


 シャインの呼びかけに、ひかるは目を開く…そして胸元へと手を当てた。


「……シャイン…そうだ…わたしは…決めたんだ…ファラオの為に…たとえ相手が神だろうと…わたしは…」
《そうよ、わたしがいるじゃないっ!いつも一緒よ…一人じゃない…》
「シャイン…うん…ありがとう、わたしのターン、ドローっ!!」





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