Vampire can't cry ブック

□X.
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「…っ…ごめ…ごめん……っなさい…!」



跳ねる様に体を起こすとまだ外は暗かった




「……ゆめ…?」






窓に頭をくっつけるとガラスの冷たさがほてった体を冷やしてくれる



まだ荒い息を落ち着かせるように胸を撫でた







「…ゆめ…だよね…」





夢だ、夢だと信じて窓に体を預けたまま目を閉じた





夢だと分かっている



でも心のどこかにある小さな不安が胸に突き刺さっている様で


















「怖いよ…」








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