Vampire can't cry ブック

□“友達”
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「おはようフォー!」


「ッッッッ?!っお…はよ…」




ぎゅーっと後ろから抱き付かれ背中に心地良い温もりが広がる




「あーンもう朝から可愛いわフォー!」


ぐりぐりと頬擦りされほんのり摩擦で頬が熱くなる


毎日の事なので日課になりつつあるこの小太刀の行動



別に抱き付かれ頬擦りされる事に抵抗はない

“今更”なのだ





「(セティエームが良くしてきたな…)」


「見てこれ」


「…?」



抱き付かれたまま後ろから目の前に出された白い羽と薔薇がついたチョーカー




「これねフォーに似合うと思って買ってきちゃった!」



楽しそうに笑う小太刀に目を丸くする











「実は私と色違い」



余計にびっくりだ
まさかのおそろいだとは



イヤとかじゃない



イヤなんかじゃない



























ただ…嬉しいだけ


















「……………がと」







小さな小さな声だけど君に届いたよね
















「ふふっどういたしまして!」









ねぇ小太刀…


















きっと貴女が
“あの子”に似てるから














心地良いのかもしれないと思ったけど
















違ったみたい






















貴女は貴女だから


























心地良いんだと思った







fin...


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H20.09.12


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