おお振りBL小説

□茜色の約束(後編)
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栄口と距離をとり始めて半年の月日が経っていた。

オレはいまだに栄口への想いがわからないままでいる。

あの時、栄口に初めて距離をとろうと言われた時、内心ショックだった。

でも、なんとなく気付いてたんだ…

栄口のやつ、体調崩してからそっけなかったし…
もしかしたらオレに疲れて体調を崩したのかなぁって考えてしまった時もあった。

栄口は周りに気を遣うやつだし、面倒見がいいし…それでオレなんかがいたら体調だって崩すよ…

オレは考えれば考えるほど悪い方向にしか考えられなくなり、栄口と付き合っていく自信さえ奪われていった。

栄口の体調が治ってからもそれは変わることはなかった。

だからオレは栄口と距離を置くという結論をとった。

半年経った今でも栄口はあの時預けたペンダントをしていた。

栄口のやつ、まだオレを待っててくれてんだなぁ…
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