おお振りBL小説
□心一つあるがままに
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「ねぇ…ここの問題ってさぁ…」
今日は恋人である沖が数学がわからないって言うのでうちで一緒に勉強している。
「だからここは…」
オレはなるべく解りやすく丁寧に教える。
「へぇ… なるほど… やっぱ西広は頭が良いなぁ!」
「そうでもないって…」
オレの頬は赤く染まる。
そんなコト言われたら照れるじゃん…
ましてや好きな人に言われちゃ…
「西広?今日、泊まっても良い?明日の部活は午後からだし…」
オレは正直、戸惑った…
だって…恋人同士で同じ部屋に寝るって…
オレは実際にそのぉ……行為をしたコトないし、わからないコトだらけで…
それでも、沖と付き合い始めてからそういった勉強はしたけど…
正直、自信無いよ…
「西広?ダメ…かなぁ?」
「えっ?あっ、あー…別に大丈夫だ…よ。」
考えてる余裕なんて無かった。
だって沖が甘えた声で答えを求めてくるから…
オレは心の準備ができていないまま、共に夜を過ごすコトになってしまった。