おお振りBL小説
□茜色の約束(後編)
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オレは次の日、昼休みに1組を覗きに行った。
だが、見に行った頃には栄口の姿はなかった。
それから3日ほど覗きに行ったが、昼休みに栄口の姿が眼中に入ることはなかった。
そして、ある日の昼休み…オレはいつも通り1組を覗きに行った。もちろんの如く栄口の姿がない。その時…
「あっ、水谷じゃん!」
オレに声を掛けたのは沖だった。西広も一緒にいた。
「何やってんの?」
西広が疑問そうに聞いてくる。
オレは黙ったままだった…
しばらく黙ってると西広が突如思い出したがのように言い出した。
「そういやさっき、栄口が柄の悪そうな奴らと体育館の方に向かって行ったっけなぁ。」
へっ?
オレは何か嫌な予感がした
その西広の言葉にオレは反応し、すぐさま体育館へと向かった。
しかし、体育館に行ったが栄口の姿はなかったので諦めて帰ることに。
ちぇっ、まったく…西広のやつ何が体育館だよ…
オレは自分の教室へと帰っていった。
明日の昼休みこそ絶対に栄口の行動を突き止めてやる…
次の日、オレは昼休みの前の授業をサボり1組の前で待ち伏せていた。
授業が終わる鐘と当時に1組から栄口と柄の悪そうな3人が出てきた。
その時の栄口の表情を見たが、見るからに楽しそうな表現ではなかった。
やっぱりおかしい…
オレは気付かれないように後をつけた。