□真っ白で、何も..
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「……俺が初めてカ?」

「………………ぅん……」

「同じだナ」


なんて今さらな事を聞いたのだろう。

縁は薫を起き上がらせて、跨がせた。

縁の目の前には白い肌と先程首筋に付けたキスマークが目に入った。

もう一度そこにキスを落とす。



ちゅっ



また、全身で反応が返ってきた。


「今度はお前から……してみロ」

「嫌だって…言ったら?」

「もう、嫌ではなうだロウ?」


薫は何も言わず、再び起き上がったらしい縁自信を内に埋める。



ズル……ズル



首に回されてる腕が震えているのがわかる。



グチュッ



全てを飲み込んだ薫はしっかりと縁に抱き着いた。


「……」

「んっ……うご………動いてぇ……」

「約束……してくレ」

「ふっ……うん」

「愛してくレ。嘘でもいいカラ………」

「……あっ……」


ピクッと薫の内が反応する

そして、聞こえるぎりぎりの声で言った。


「愛……してるわ。え……にし、愛してる」

「俺もダ」


縁は下から薫を突き上げた


あの雪の日と同じような肌を持った女。



あいつの女。



真っ白で、何も見えなくて



探るように伸ばした手の先に触れたのが








薫だった……








end


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